<韓国人口5千万人守ろう>低出産の災難(1)…子供が消えた街、15年後の韓国の風景
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.15 10:23
韓国は15年連続で超低出産(出産率1.3以下)におさえつけられている。2017年から労働人口(15~64歳)が減少し、高齢者が幼少(14歳以下)人口を追い越す。このまま行けば消費絶壁、成長率の下落が続く。私立大118校(専門大含む)が廃校になるというシナリオ(ソウル大学チョ・ヨンテ教授)もある。中央日報は「人口5000万人を守ろう」を2016年のアジェンダに選んで暗鬱な未来へ警告灯をつける。低出産・高齢化の反面教師である日本などを現地取材し、2030年を推測して代案を模索する。
1日午後、日本の埼玉県にある鳩山ニュータウン住宅街。ある一軒家の前に「貸家」という札が立っている。「空き家」「売ります」を掲げた家が4軒に1軒という状況だ。これに先立ち駅からニュータウンに移動する間にバス運転手はもちろん乗客全員が高齢者だった。山田さん(83、女性)は「私のような1人ぐらしの高齢者が大多数だが、死後に家をどうするのか悩んでいる人が多い」と話した。ニュータウンは1974年、東京のベッドタウンとして出発して95年には人口(1万7967人)がピークに達して約20%減った。出産率は0.6人、高齢化率は38%(1980年7%)だ。空洞化現象を見せるこの都市の高齢化率は、2050年に近づく韓国の推定値と類似している。